ドイツの専門家による講演会 御礼

昨日の講演会「ドイツの専門家が語る、チェルノブイリ、ドイツ、フクシマ」へは
沢山の皆さまがご来場下さいました事、心より感謝申し上げます。

2日間のみの緊急告知だったにも関わらず、70名のご参加を頂きました。
準備期間が短く、様々な面で行き届かない場面もあった事と存じますが、
少しでも多くの皆様に関心を持って頂き、今後も繋がっていければと願っております。

取り急ぎ、昨日の講演のレジュメをUPしましたのでお知らせいたします。

「ドイツの専門家が語る、チェルノブイリ、ドイツ、フクシマ講演会」レジュメ


追記:原子力は軍事力としてのものと、いわゆる平和利用のための民間のもの、という二つに分けられるものではないとプフルークパイル博士の話に先立ち日独平和フォーラムのアイヒホルン氏は語りました。インド、パキスタンイスラエル、そして北朝鮮も、民事の核施設から核武装するに至ったと。
 プフルークパイル博士からは、チェルノブイリ後、低線量地域であっても死産や先天的な心臓病などが増え、汚染のひどい地域では特に循環器系に異常がある人が極端に増えて人口の大半を占めるようになった・・・など重いデータとともに、いかに専門家と称する人々が危険を軽視しているかもパワーポイントを繰りながら示されました。
 「食物からの被ばくに気をつけなければなりません」とプフルークパイル博士は強調しています。自主的に立ち上がりつつある市民の測定所へ、政治的にも金銭的にも支援をしてください、と。自分で出来るだけ測って判断しましょう、放射性セシウムで乳幼児は1キロあたり4ベクレルまで、大人でも8ベクレルまでという提言を出しています、と言われました。
(詳しくはFoodWatch 日本語版レポート:
http://foodwatch.de/foodwatch/content/e10/e42688/e44884/e45057/foodwatch_IPPNW_Report_Sep2011_jp_final_ger.pdf

 また、測定しやすいセシウムだけでなくストロンチウムプルトニウムなども測るように政府に要求する必要があるとも言われました。ドイツ政府も日本政府と同じく市民に真実を伝えていなかった。これほど原発が増えた背景には市民の側の知識不足があることも指摘し「自分たちで小グループを作り、この問題を勉強し、知識を身につけてください」と。ドイツには科学的な論文もたくさんあり、情報を得たいと思われる人たちは連絡してくれればこちらから送ります、共に交流し行動していきましょうという心強いメッセージもありました。
 レジュメでも触れられているように学校給食に汚染された食材が出されるということは、チェルノブイリ事故後の旧東ドイツでもありました。西ベルリンに普通売られる東ベルリンの農作物が、事故後汚染を懸念して敬遠され、結局東ベルリンの学校のキッチンに来た、と。 危険を認識していない人々によって子供が影響を被ることになる・・・という図式は日本特有の問題ではないのだと言っていました。これは核をめぐる国際社会の問題なんだと。
 ポジティブなことを言いたい、とアイヒホルン氏が最後に付け加えたのは、日本もドイツも世界で高い技術力のある国だから、力を合わせれば 原発に頼らない世界をもたらすことができる、というメッセージ。一人一人が自信を持ち行動力をつけ声をあげていくことの大切さを強調しておられました。

 共に原発のない社会を目指そうとドイツの人々が手を差し伸べてくれています。お二人のメッセージに応えて、日本人みんなが立ち上がっていけますように・・・(通訳者より)


講演会後の定例ミーティングでは、線量計の比較を学びました。

5年後10年後こどもたちが健やかに育つ会せんだいみやぎでは、
毎週のミーティングを公開で行っておりますので、傍聴、陪席
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5y10y.miyagi.sendai@gmail.com